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植物が水環境を感知する仕組みを解明?乾燥と冠水の両方に対応可能な作物育種に期待?

植物が水環境を感知する仕組みを解明
?乾燥と冠水の両方に対応可能な作物育種に期待?

【研究のポイント】

  • 植物が水利用環境の変化を統合的に感知する遺伝子を発見
  • この遺伝子は植物ホルモンのシグナル伝達を制御する
  • 乾燥と冠水どちらにも対応可能な作物育種に期待

【概要】
 地球温暖化は、日照りによる干ばつと洪水による冠水が同じ地域で引き起こされる可能性を高めることが知られており、農業生産への影響が懸念されています。学校法人東京農業大学大学院生命科学研究科の坂田洋一教授と埼玉大学大学院理工学研究科の竹澤大輔教授を中心とする共同研究グループ*1は、乾燥にも冠水にも対応可能なコケ植物に着目し、植物が乾燥と冠水という極端な水利用環境の変化を統合的に感知し、生存に最適な応答を導く遺伝子を明らかにしました。この遺伝子は作物を含め陸上植物に共通して存在することから、本研究成果は乾燥と冠水どちらにも柔軟に対応し、その回復力を高めた作物の育種への応用が期待されます。
*本研究はJSPS科研費(18H04774および19K06713) の助成を受けたものです。

 本研究成果は、米国科学雑誌「カレント?バイオロジー」(電子版)に掲載されました。

  詳細は、以下をご参照ください。

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